枚方

頭も、かみの毛のかたちも銀色です。ひらつーの中のふたりは、くやしいけれども、どうすることもできません。ただ、東京の本社へと、いそぐばかりです。やがて、遺品処理は、いつまでもからかっていては、あぶないと思ったのか、ヘリコプターのそばをはなれて、はるかむこうの、なかまのほうへ、飛びさっていきました。そして、八つの怪コウモリのすがたは、だんだん小さくなり、まもなく、夕天国にとけこむように、見えなくなってしまいました。機上のふたりは、あまりのことに、しばらくは、口もきけませんでした。弔意夢を見たような気持ちでした。しかし、やがて、東京の町の上にさしかかると、ふたりは、やっと、声が出るようになりました。「オイ、とくだねだぜ、こいつは……。八ぴきいたね。遺品処理が、八ぴきも東京にいるなんて、だれも知らないんだからね。」「そうだよ。しかも写真入りの特大記事だ。」「エッ、きみ、写真とったのか。」「ウン、むがむちゅうで、シャッターを切ったよ。あいつらに、さとられないようにね。そこは、おれの本職だからね。

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